Discipline and indiscipline

主に札幌ではたらく株式会社恵和ビジネス代表取締役社長のblogです。

NHKのTED紹介番組「スーパープレゼンテーション」

NHKで私も大好きなアメリカ発のカンファレンス

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TED: Ideas worth spreading

でのプレゼンテーションをメインに取り上げる番組、

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スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン

が始まりました。
TEDそのものは昨年の夏くらいにいろいろとアーカイブを見ては「すげー」とか「なるほどー」とか言いながら見てたり、人に紹介したりしてたのですが、それがNHKで毎週紹介されるとなるとこれで周りにTEDファンが増えて楽しくなるなー、と思ったのでした。
ところが、番組を見始めるとちょっと「あれ?」と思うことが。番組の冒頭に出てきた言葉が「驚きの発想とプレゼンの極意を英語で学ぶ、スーパープレゼンテーション」だったのです。
もちろんTEDで披露されるプレゼンテーションはどれも素晴らしく、プレゼンのテクニックも非常に高度なものがあったり、小粋なものがあったり、簡単だけど効果的なものがあったり、誰もが真似したり自分のスタイルに取り入れたりしたくなるようなものがたくさんあります。もちろん私もご多分に漏れずちょこちょこ真似したりして火傷したりしてます ;-)
たしかにそれは分かるんですが、なにかちょっと違和感があるんですよね。
TEDは「Ideas worth spreading(ひろめる価値のあるアイデア)」をシェアする場のはずで、天下一プレゼン技術品評会ではなかったと思うのです。それをTEDの会場まで見に行けない人にも届けるためにWebでビデオアーカイブが公開されて様々な言語の字幕も付けられているわけです。さらにWebアーカイブを見ることもない日本の視聴者にもそこでシェアされている「Ideas worth spreading(ひろめる価値のあるアイデア)」を伝えるためにNHKさんがカッコよく一肌脱いで制作した番組なのかなー?と思っていたのですが、第一回目の放映を見た限り、どうも様子が違うようです。
Hans Rosling のプレゼンに対する伊藤穣一さんの解説はビッグデータについてでした。でもそれって取り上げた Rosling のプレゼンテーションの内容にはほとんど関係ないですよね。井場先生とKylee たちの話もプレゼンのテクニックについてばかりで、せっかく Rosling が提示したテーマに対しては何一つ触れようとはしませんでした。
これでは「プレゼン技術をもっとブラッシュアップしなきゃ!(キラキラ!)」って感じのビジネスマン向けにしか響かない番組になってしまうのではないでしょうか。「TEDっぽいプレゼンのスタイル」というものもなんとなくあります。そんなのをそのまま真似する人たちが増えて来るのかもしれませんけど、そんなの誰が望んでいるんでしょうか。本質はアイデアであるべきだし、そのための「TEDスタイル」であって主客逆転してはあまり意味がないような気がします。プレゼン見て「TEDっぽいねー」なんて言われて誰が嬉しいんですかwww 中身に響いてもらいたいじゃないですか!
なーんて、NHKがせっかくTEDを取り上げるのであれば、そうじゃない、ネットに触れることのない層の人達にTEDでシェアされたアイデアを伝えるものにして欲しいなあ、なんていう、いち視聴者の誠に勝手な番組の感想でした。
ちなみに、私が見たTEDのトークの中で一番好きなのが、
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マーク・ベゾス:ボランティア消防士が語る人生の教え
です。日本語字幕付き。ぜひご覧下さい。
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